階層的地球流体スペクトルモデル集 SPMODEL Index

補遺 3. 出力結果の後処理と描画:地球流体電脳倶楽部 ruby プロジェクト

netCDF gtool4 データ形式で出力された計算結果を 効率よく解析・描画を行なうためのツールは, 地球流体電脳倶楽部 ruby プロジェクト ([17])により開発されつつある.

gtool4 データをの変数を読み取り, 四則演算・数学関数・平均操作や 切り出し, 描画などの基本的な操作を行なうためのライブラリが GPhys である. GPhys はスクリプト言語 ruby で構築された 多次元物理データを扱うライブラリであり, gtool4 データ形式だけでなく一般的な NetCDF や GrADS形式の データを扱うことができる. また, GPhys は ファイル中や実行時のメモリー上のデータを統一的に扱うことができる. ruby のインターフェースを利用してインタラクティブにデータ操作することも できれば, スクリプトを作成して機械的にバッチ処理を行なうこともできる.

切り出しや描画をより簡単に行なうことができるツールが gave である. GPhys をベースとしてグラフィカルユーザインターフェースを加えたものであり 多次元データの断面描画やアニメーション表示等をマウス操作で 簡単に行なうことができる.

スクリプト言語 ruby がインストールできる環境であれば 基本的にこれらのツールが動作するので (描画には GTK ライブラリが必要), UNIX 的環境が実現する PC や計算資源上であればたいてい利用可能である.

[gave のスクリーンショット]


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