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F. 熱力学的物性値の計算

H2O と NH3 の飽和蒸気圧と潜熱.

飽和蒸気圧

飽和蒸気圧 pvsw の式として Briggs and Sacket (1989) [17] の式 (14) を用いる.

(F.1) 式中の係数 a1 - a5表 F.1 に示す. cgi 単位系から SI 単位系に変換するために, Briggs and Sacket (1989) [17] の表式に -ln10 の項を追加したことに注意されたい.

潜熱

単位モル当たりの潜熱 Lv は, クラウジウス・クラペイロンの式と (F.1) 式を用いることで以下のように 表される.

ここで Rv は各凝縮成分に対する気体定数である.

表 F.1: (F.1) 式と (F.2) 式中の係数の値. (Briggs and Sacket, 1989 [17])

Species a1 a a3 a4 a5
NH3(s) -4122 41.67871 -1.81630 0 0
H2O(s) -5631.1206 -8.363602 8.2312 -3.861449 × 10-2 2.77494 × 10-5

NH4SH の生成反応の平衡定数と反応熱

平衡定数

NH4SH の生成反応, H2S(g) + NH3(g) ↔ NH4SH(s), の平衡定数 Kp の式は, Briggs and Sacket (1989) [17] の (19) 式を用いる.

cgi 単位系から SI 単位系に変換するために, -ln102 の項を追加した.

反応熱

単位モル当たりの反応熱 LNH4SH は, van't Hoff の式と (F.3) 式を用いることで, 以下のように表される.

ここで R は普遍気体定数である.


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