木星雲対流モデルの開発 << Prev | Index| Next >>

2.3. 複数成分の雲の可視化

木星大気には, 3 種類の凝結物 (H2O, NH4SH, NH3) と蒸気 (H2O, H2S, NH3) が存在する (第 1 節参照). これらの複数の雲と蒸気の混合比の分布を共存する領域の有無も含めて一度に表示するために, RGB 合成を用いる. 雲混合比の分布は H2O 雲を赤色で, NH4SH 雲を緑色で, NH3 雲を青色で表現し, 複数の種類の雲が共存する領域はそれぞれの色の合成色 (RGB 合成色) で表現する(図 2.4 上段を参照). H2O 蒸気, H2S 蒸気, NH3) 蒸気の分布も同様に表現する (図 2.4 下段を参照). この手法により, 3 種類の雲と蒸気の分布を一度に表示することが可能となる.

図 2.4: 可視化方法の概念図. 上段は凝結物の分布, 下段は蒸気の分布を示す.


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