D. 減衰1層の場合の結果

3 次元灰色大気構造の太陽定数依存性と暴走温室状態 D.a. 平衡状態:対流圏の子午面構造 D.c. 平衡状態:エネルギーフラックス南北分布

b. 平衡状態:上層の子午面構造

上層の子午面温度分布, 子午面循環を見るために, 鉛直座標として log_10 \sigma をとったものを図 1(a) に示す. 温度分布では, 対流圏界面と tex2html_wrap_inline6734 レベルで挟まれた領域では温度はほぼ一様となる. しかし, それより上の領域では高度とともに温度が上昇している. 鉛直フィルターと7 層の減衰層を導入すると(図 2b), このような高温領域が現れなくなる. このため, 上層の高温域の成因は波動活動と関係があるのかもしれない. しかし, その原因を解明するための解析・対照実験などは行っておらず 今後の課題である.

(a) figure1(a) (b) figure1(b)

図 1: 温度(K)の子午面分布と質量流線関数(Kg/sec). (a) はフィルター無し・減衰 1 層の場合, (b) は実験 S1380(全層にフィルター導入・減衰層 7 層).

東西風については, 亜熱帯ジェット(緯度 30 度, 高度 logσ=-0.5 付近) 及び極夜ジェット(緯度 70 度, 高度 logσ=-2.0 付近)が明瞭にあらわれ ている(図 1a). フィルターを導入すると, 図 1(b) で示したように亜熱帯 ジェットと極夜ジェットは結合して両者を分離して見ることが難しくな る. 更に極夜ジェットは上から押し潰された形をとりジェットの軸はより低 いレベル低緯度にシフトする.

(a) figure2(a) (b) figure2(b)

図 2: 東西風の子午面分布. (a) はフィルター無し・減衰 1 層の場合, (b) は実験 S1380(全層にフィルター導入・減衰層 7 層). 単位はどちらも m/sec.


D.b. 平衡状態:上層の子午面構造 3 次元灰色大気構造の太陽定数依存性と暴走温室状態 D.a. 平衡状態:対流圏の子午面構造 D.c. 平衡状態:エネルギーフラックス南北分布