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2次元非発散流体中における
渦パッチの変形と流体混合

-- コンターダイナミクスによる数値計算 --

水田 亮 ・ 堀居 堅志 ・ 余田 成男(京大理)

2次元非発散流体の渦運動について、理想化し簡単化した状況を設定して 数値計算をおこなうことにより、流体の変形と混合の基本過程を いくつかの観点から解析した。

渦度分布が離散的であると仮定して、 コンターダイナミクスモデルを用いて時間発展を計算した。 まず初期値に不安定な楕円渦を与え、それが変形していく様子を求めた。 そしてその結果から、流線関数や有限時間リアプノフ指数などを求めて 場の解析をおこない、渦パッチ自身およびその周辺領域の変形や混合の 進行経過について調べた。

渦とともに回転する系での流線関数を求めると、 よどみ点と渦との位置関係がストリーマー形成の重要な要素であることがわかった。 また、有限評価時間リアプノフ指数により局所的な混合の定量的把握ができた。

 

本文
  1. はじめに
  2. 理論
  3. 数値計算方法
  4. 結果
  5. 考察とまとめ
付録
1998年1月25日受領、1998年4月13日受理



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