結果 (1) 回転系における対流のレジームの遷移と水平スケール:2次元数値計算 支配方程式と計算条件 (2) 結果 (2)
はじめに, 代表的な計算例として, Ra = 104, Ta = 104 の場合の温度分布, 流線関数, 速度 v の分布を 図3 に示す. ここで流線関数は,

によって計算した. 領域内にセル数が12個あり, 上昇域が6ヶ所, 下降域は7ヶ所ある(両壁では下降域). 上昇流の下側では低気圧性の流れが, 上側では高気圧性の流れが存在しており, 上下で流れの向きが逆になっていることがわかる. この例では最終的に定常状態に落ち着いているが, 定常状態にならないケースもある.

全てのパラメターにおける実験結果は 補遺C   に示したが, 本文中ではそれらの中から、必要な図のみを示すことにする.




図3. 計算例. Ra = 104, Ta = 104 のときの 温度, 流線関数, v の分布.   色調は最大値と最小値の間を等間隔に10段階に色分けした. 最大値と最小値は, 温度は 1.0, 0.0, 流線関数は 0.052, -0.052, v は 0.32, -0.32 である.


結果 (1) 回転系における対流のレジームの遷移と水平スケール:2次元数値計算 支配方程式と計算条件 (2) 結果 (2)