結果 目次

結論

熱帯大気の海面水温(SST)に対する応答の時間発展を調べる上でアンサンブル実験が有効であるかどうかの検証をこころみた.

小規模な降水活動によるランダムなノイズおよび暖水域導入前に存在する季節内変動の影響を除去して惑星規模な応答の構造を抽出するために, アンサンブル実験が有用であることががわかった.

Hosaka et al. (1998) で観察された長時間平均像と整合的な時間発展像を得るためには, 試行回数は少なくとも 32 回は必要である. 暖水域導入後に現れる東西の非対称性を調べるために十分な品質のデータを得るためには 64 回以上の試行回数が必要なのだろうと思われる.


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