特集 ながれの電子出版について |
四日市大学環境情報学部 城之内 忠正
1. はじめに
電子出版について考えるために,まず,私の電子文書の作成方法について振り返ってみます.私が初めて編集委員会に出席したのは随分前のことで90年代の初めだと記憶しています.その頃は汎用計算機からワークステーションを使うようになり,そこでTexを使って論文を書いていました.Texでは簡単に数式が書けるので,数式を多用した文章が多くなりました.その後,パソコンの性能が向上したので95年頃にはワークステーションからパソコンにダウンサイジングしました.この時,OSとしてはWindows NTを使うようになったのですが,NTで使えるTexが有料であったことや,ワープロの使い勝手がよかったため,Texからワープロに乗り換えました.