古川 & 新野(2006)[4]と同様に、鉛直の回転軸まわりに角速度で回転する系におけるブシネスク流体を考える。鉛直方向の深さ、動粘性係数、および上下境界での浮力差によって無次元化された基礎方程式は以下のように書ける。
ここに、: 時刻、: 空間のデカルト座標(: 鉛直)、: 方向の流速、: 浮力、: レイリー数、: ラプラシアン、である。なお本研究では古川 & 新野(2006)[4]に倣い、プラントル数を1としている。また、は後述する基本流である1。
ここで、次元つきパラメータとの対応について補足しておく。熱膨張率を、重力加速度を、動粘性係数を、熱伝導率を、鉛直方向の深さを、(下端,上端)の温度を、温度減率を
、とすると、
である。無次元化された浮力と温度との間には
の関係がある。3章以降で示す図においては、浮力の代わりに温度を表示している。ただし、そこでは
としている。
SAITO Naoaki
2008-03-07