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下部境界において, 凝結成分元素の水素に対する存在比を Asploud et al. (2005) [9] による太陽での値と同じとする. それぞれの凝結性成分気体の混合比の鉛直分布は以下の手順で与える.
初期温度に対して相対湿度が 75 % となる高度までは下部境界での値 (qH2O = 7.816 × 10-4) で混合比一定とする. その高度より上空において, 初期温度に対して相対湿度が 75 % となるように混合比を与える.
初期温度と下部境界での H2S と NH3 の混合比に対して
が成り立つ高度までは混合比一定とし, その値は下部境界の値 (qH2S = 2.360 ×10-5) とする. その高度より上空においては, 初期温度に対して (E.1) 式が保持されるように混合比を決める. Kp の具体的な表現については補遺 Fを参照のこと.
初期温度と下部境界での H2S と NH3 の混合比に対して (E.1) 式が成立する高度までは混合比一定とし, その値は下部境界での値 (qNH3 = 1.030 × 10-4) とする.
その高度から qH2S ≈ 0 となる高度までは, 初期温度に対して (E.1) 式が保持されるように決める.
さらに qH2S ≈ 0 となる高度から初期温度に対して相対湿度が 75 % となる高度までは, 混合比は一定とする.
その高度より上空では初期温度に対して相対湿度が 75 % となるように混合比を与える.
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