ISPACKについて
石岡圭一 (1999/11/12)


ISPACKとは

ISPACK (石岡謹製数値計算パッケージ) は, 主に簡単な流体方程式の数値計算に必要となる基本的な道具(スペクトル 変換, 時間積分, IO, 等)をサブルーチン群としてまとめたものである. 各サブルーチンともできるだけ単独で使えることを目標として設計されている ため, お気楽な統合環境では無いことに注意されたい. すなわち, これらのサ ブルーチン群をどのように組み合わせて使うかはすべてユーザ次第である.

使用法

ispack.tgzは tar + gzip でソースをまとめた ものなので, UNIX系のOSなら, 適当なディレクトリにおいて,

% zcat ispack.tgz | tar xf -

または, tar が GNU tar ならもっと簡単に,

% tar xzf ispack.tgz

とすることによって, ispack-0.4.1 なるディレクトリが作られ, その下に ソースが展開される. それ以降のインストール方法については, 展開 されたディレクトリ以下の README ファイルを参照のこと.

なお, 本パッケージは, シンプルなFORTRAN77のサブルーチンの集合体 であるので, UNIX系以外のOSでも FORTRAN77コンパイラさえあれば使用 可能なはずである.

ライセンス規定に関して

ISPACKは, その中のREADMEにも書かれているように, GNU LIBRARY GENERAL PUBLIC LICENSE (LGPL)に従って頒布される. よって, これを複製, 頒布, 変更する際にはLGPLに従う こと. 念のため, 想定される 状況に対して以下に簡単にまとめておく.

引用について

ISPACKのREADMEにも書いてあるように, ISPACKを利用して得られた成果を論 文等で発表する際には, できるだけ, その論文等にISPACKを利用した旨を記 し, リファレンスに挙げて欲しい. 以下にサイテーションの方法の例を挙げる.