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3. 雲対流の長時間数値計算

本節では, 開発した数値モデル (第 2 節 参照) を用いたテスト計算として行った木星大気の雲対流の長時間数値計算の結果を示す. この計算では, 対流圏界面付近の放射冷却と惑星内部からの熱輸送を模した熱的外部強制をモデル大気に与えている. 統計的平衡状態に達するまでの計算時間を短縮するため, Nakajima et al. (2000) [6] での設定と同様, 対流圏界面付近の冷却率は現実の木星大気のそれに比べて 100 倍大きくしている. それゆえ, 本節で示す計算結果では, 現実の木星大気よりも対流運動が活発であることに 注意しておく必要がある.

3.1 計算設定
3.2 計算結果 (1): 鉛直運動と大気構造
3.3 計算結果 (2): 雲と凝結性成分気体の鉛直分布
3.4 計算結果 (3): 静的安定度

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