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石岡 圭一 ・ 山田 道夫(東大数理) ・ 林 祥介(北大理)
・ 余田 成男(京大理)
回転球面上の2次元非発散流体系における減衰性乱流の時間発展を
高分解能数値モデルを用いて行い, 最終的にどのようなパターンの流れ場
が出現するのかを調べた.
これまでの同じテーマの研究に較べ, モデルをより高分解能にし, かつ初期値や球自転角速度等のパラメターをより広範囲にふることに より, あるパターンの出現する条件を詳細に検討した. その結果, 球自転角速度が速い場合の極域東風渦の出現は初期値に 依存しないロバストな性質であることが確かめられた. また, 中・低緯度に おける帯状流の縞構造が出現するためには, 自転角速度が速いだけ ではなく, 初期エネルギーを十分小さなスケールに与えておく必要が あることが分かった.
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1999年 9月 30日受領 1999年 11月 4日受理 |