特集 ながれの電子出版について/城之内 忠正

「どういうデータ形式で出版するか」はXMLから何に変換するかという問題です.印刷したい人にはPDFの形で提供するのがベストと思われます.しかし,多様な表現をWeb上に実現したい場合にはXHTMLが適当になります.保存データをXML形式にしておけば,コンピュータ処理によって様々な形式に自動変換できるでしょう.
以上のような考察から,理想的には以下のようなデータ形式が求められます.
・投稿原稿:ワープロやHTML・XHTML
・保存管理:Web上のXHTML(XML)
・配布:PDFやXHTML
保管したXHTML(XML)文書を配布する時点で,必要に応じてPDFなりに自動変換して渡せば,XHTML(XML)データだけを一元管理すればよいわけです.(XHTMLに独自のタグを加えて拡張しても,コンピュータでXHTMLに変換する処理できますから問題ありません.)