特集 ながれマルチメディア ―― 学会電子化への実験/酒井 敏

表1は98年の「ながれマルチメディア」に投稿された9論文に関する、最近21ヶ月分のアクセス状況です。これらが公開されたのは1998年6月ですが、最初の約半年はサーバーの都合で記録がありません。この中の独立ホスト数を「読者の数」と解釈すると、毎月約100人が読んでいることになります。そして、一人あたり開いたページ数は3.6ページですが、1ページだけ見てやめてしまう読者も相当数いると考えると、詳しく読む人は、かなりのページ数に目を通していることがうかがえます。この数字は、巷の人気サイトに比べれば微々たる数字ですが、内容が固い上に、公開以後原則として、まったく更新しないページであることを考えると、かなり大きな数字でもあります。このことは紙の「ながれ」の発行部数が約1400部であることと比較してみるとよくわかります。

 1論文・1ヶ月あたりのアクセス状況
ファイル数 1446
ページ
(htmlファイル)数
368
独立ホスト数 105
ホストあたりの
ページ数
3.6


表1
1998年公開の各論文(9編)に対する1ヶ月あたりのアクセス状況の平均値。期間は1999年1月から2000年9月までの21ヶ月間。検索ロボットのアクセスを除外するために、通常のブラウザ(Mozilla と名乗ったもの)のみを対象にしている。