(EQ 4)が時間発展形でないため,このままでは時間発展的に数値実験を行うことは困難である.そこで,仮の圧縮率を導入して状態方程式と連続の式
![]() |
(EQ 12) |
![]() |
(EQ 13) |
を考えると,これらより
を得る.
数値実験では(EQ 3),(EQ 4),(EQ 14)の3つの方程式で記述される系の時間発展を調べるが,初期状態から定常状態に至るまでの間のの変化量が十分小さく(2%未満),近似的に非圧縮とみなせるような
を初期値として与える.
図 21. 数値実験のグリッド配置 |
---|
![]() |
![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() 座標 ![]() ![]() |
図21のようにグリッドを配置し(EQ 3),(EQ 4),(EQ 14)をそれぞれ
のように差分化し,4次のルンゲ・クッタ法を用いる.初期の,
,
を
![]() |
(EQ 18) |
![]() |
(EQ 19) |
![]() ただし, ![]() |
(EQ 20) |
とし,温度の境界条件を
圧力と流速
の境界条件を入口と出口で
![]() |
(EQ 22) |
とし流量を与える.
,
のときの(EQ 5)のグラフと,
方向に
の格子をとり,流速の境界条件を
の範囲で0.1刻みに変えて行った数値実験で得た定常状態の
のプロットとを比較したものが図22である.