3. 計算結果: ダストのない場合 up previous next
3.c. 地表摩擦の大きさ(1)

図 5: 地表摩擦(絶対値)の日変化 (LT = 06:00 〜 18:00). 青は最大値, 水色は水平平均値, 橙と赤はダスト巻き上げに必要な臨界摩擦の下限値と上限値 (Greeley and Iversen, 1985).


モデルの最下層である高度 1.5 m での水平風により生じる地表摩擦の最大値と水平平均値の日変化を 図 5 に示す. 地表摩擦の水平平均値は最大で 0.005 Pa 程度である. しかし各点での地表摩擦の最大値は 0.03 〜0.04 Pa に達している. Greeley and Iversen (1985) によれば, この値は地表からダストを巻き上げるのに必要な臨界地表摩擦程度の大きさである.

2次元非弾性系を用いた火星大気放射対流の数値計算
Odaka, Nakajima, Ishiwatari, Hayashi,   Nagare Multimedia 2001
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