投入後に秩序渦が2回転()すると、 渦核の近傍では秩序渦によってワーム構造が方向へと揃えられ、 伸張されていき、微細渦の 成分が増幅される。 秩序渦から離れた領域()では渦の輸送や伸張はほとんど見られない。 この様な成長は秩序渦の差分回転によるものである[8]。 秩序渦には全体にわたってこぶ状の変化が の等値面上に現れはじめ、大規模渦構造の変化が励起されている。
投入後4回転()では渦の伸張が続く。 伸張された微細渦は秩序渦を取 り囲み、渦核近傍でスパイラル状の構造 を取る。 またランダムに向いていた微細な渦は、ほぼ全てが方向を向くように なり、渦核外での, 方向の撹乱エネルギーの成長として現れる。 また秩序渦は長波長の変形が増幅されて、半径・周回方向の変動として現われる。
投入後6回転()すると、渦伸張が更に促進され、その結果秩序渦周辺のスパイラル状渦の数密度が増加する。フィ ラメントは微細化され、渦表面近傍ではその傾向が著しい。また秩序渦の長波長変形は更に促進される。