図7 は、エンストロフィー密度の等値面と 渦軸の時間発展を重ねて描いたアニメーションである。 渦軸の時間発展は、図4 と同じものであるが、表示領域が全シミュレーション領域に変更されている。 エンストロフィー密度の値は、各時刻での平均値に その標準偏差の2倍を加えたものに選んである。 初期の流れ場は、ランダムに作られているので、 エンストロフィー密度の等値面には特別な形状は観察されない。 この乱流場が時間発展するにつれて、エンストロフィー密度は、層状 から管状渦構造へと発展していく。 このシミュレーションでは、t = 80 でエンストロフィーが最大となるが、この 時刻では、エンストロフィー密度の等値面の複雑さはまだ増加傾向にある。 従来から我々がエンストロフィー密度の等値面で可視化できて いたのは、乱流の渦構造のほんの一部分でしかないことが、 この可視化からわかる。 |