相変化の諸々の効果を一つずつに加えていくことにより
通常の熱対流と「雲対流」の繋がりの理解を目指す。
可逆的雲対流通常の熱対流との違いの第一は凝結が生じることである。 結果の特徴
結局、凝結を入れても「可逆」ならば運動の特徴は通常の熱対流と同じ である ことがわかる。 |
図 5:
雨の生成を抑止した場合の地球の雲対流のスナップショット。 |
雨の除去凝結物重力分離の効果の一部を導入する。すなわち:
という設定をする。 結果の特徴ムービーはこちら。 ムービー拡大版 |
図 6: 凝結物が除去される場合の雲対流。
上昇流が強い時刻のスナップショットである。 |
運動の特徴:
すなわち、凝結物の重力分離は上昇・下降の非対称を生む。 これは条件付不安定の結果である。 |
現実的雲対流さらに雨の蒸発・ひきずり効果を加えることにより、現実的雲物理の全てを導入する。 結果の特徴
そこで、時間発展を見る。ここには雲の lify cycle が現れる。 すなわち:
もっと広い領域・長い時間の時間発展を見ると、ひとつひとつの雲が独立でないことがわかる。
右の雨・下層気温の時間空間分布を見ても:
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図 7:
現実的雲物理をいれた場合の雲対流の時間発展。
現実的雲物理:大規模長時間の構造。 |