CIC(Cloud-In-Cell)法[7]は,粒子の局所的な密度分布を考慮したもっとも簡単な方法の一つである。 CIC法の考えを導入して仮想粒子密度を計算する。 粒子l が存在する補助セルは,
である。 更にこのセル内の位置を求めると,
となる。 ρl を Ml /ΔV とし,セルを形成する8節点に割り振る。 このとき体積座標を用いるとCIC法に類似した手法となる。 粒子lが8節点上に与える密度は,
となる。 これを全ての粒子で算出することにより格子点上で仮想粒子密度が求められる。 この方法を用いても,粒子が少ない部分では計算法に起因する極値が存在する。 このため,得られた仮想粒子密度分布に対し平滑化処理を行う場合もある。