3. 2本並列モデル

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3-1. 2本並列モデル

図 4. 2本並列モデル

単純な一次元モデルから少しずつ自由度を増やしてより複雑なモデルへ発展させることを目的として,ここでは図4のような,一次元流れを2本並列につないだモデルを考える.入口に入ってきた流れはflow1とflow2とに分かれ,出口で再び合流する.flow1,flow2はそれぞれ図2のモデルのときと同様に周りの熱浴によって冷却されるが,flow1とflow2との間は断熱であるとする.

flow1,flow2の流速をとし,平均の流速を境界条件として与えたときの定常流を考えると,負性抵抗がない場合はとなる一様な流れしかあり得ないが,負性抵抗が現れるような条件のもとではどうだろうか.の場合について調べる.

図5は,一次元モデル(1本)での特性である.flow1,flow2の入口と出口の圧力差をとすると,定常状態でのの関係がそれぞれ図5のグラフで与えられている.

図 5. 特性曲線()

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