2本並列モデルでも3本並列モデルでも, が0から大きくなるに従ってそれぞれの管はL→N→Hと状態を変えていくが,L→Nとなるときには始めにLの状態の管が複数あれば分岐が起こり,同様にN→Hのときには始めにNの状態の管が複数あれば分岐が起こる.ここで,図12と図14で書いたように右側から一文字ずつ変化させて上から順に並べていき(例えばLLLからNを含む状態に変わるときには上からLLN,LNN,NNNの順に,LNNからHを含む状態に変わるときにはLNH,LHHの順に書く),ある文字の右側により流速の速い状態を表す文字があるときはその文字はそれ以上変化させない(例えばLNNからNNN,LNHからLHH等とはならない),と約束すると管の数をさらに増やした場合でも同じように模式図を書くことができ,4本束ねた場合は図16の様になる.また,LLLをL3,LNNをLN2というように書くことにすると,一般にn本束ねた場合には図17のような模式図が書ける.
図 16. 4本並列モデルの分岐の模式図 |
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から平衡状態を保ちながらを大きくしていくと,矢印のように流れの状態が変化する.NNかNHを含む状態は不安定で,LLLH,LLNH,LNNH,NNNH(@とした分岐)は点Cで,LLHH,LNHH,NNHH(Aとした分岐)は点Dで,LHHH,NHHH(Bとした分岐)は点Eで同じ状態になる. |
図 17. n本並列モデルの分岐の模式図 |
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から平衡状態を保ちながらを大きくしていくと,矢印のように流れの状態が変化する. |