秩序渦の変化を観察するためには、渦核周辺にあるフィラメントの振舞いを排除す る必要がある。第4.1.2節で見た様に、秩序渦の振舞いは崩壊し なければと見ることが出来るので、変形が顕著な時刻のの断 面図を観察して秩序渦の変化を見る。図4はのときの秩 序渦のの水平断面におけるカラーコンターを、からの範囲 で連続して可視化したものである。断面の位置の変化に伴い、中心部の の大きな領域の断面(図中の中央部緑の領域)は円形ではなく楕円型に変形してい て、非軸対称撹乱の発生が捉えられている。 また その中心部にある赤い領域の存在はに依存し、図ではとで観察できる。これは渦核に発生した軸対称変動を捉えたものである。
この高領域の等値面を見る(図5)と、 変形は鉛直方向について長波長を持っていることがわかる。この様な非軸対称撹乱の発生は、RDTの解析によって 期待される結果である(Miyazaki and Hunt[8], §4)。