計算開始後に秩序渦近傍でワーム構造の巻き付きが見られるが、 の場合と比べ非常に早い段階(投入直後)から秩序渦の変形が始まり、 構造が維持されている時間は短いことがわかる。このために 初期状態で秩序渦があった場所にエネルギーが供給され、 周辺の乱流微細渦構造が活性化される。 微細渦は方向へと揃えられて延長が見られるものの、 の場合の様に異方性は強くは現れず、秩序渦は支配的な振舞いはできない。このためRDTによる描像は適用できず、 成分の成長も見られない。
秩序渦構造の寿命も大変短いことが の断面図からも知ることができる。 図7はのときの秩序渦のの 水平断面におけるカラーコンターをからの範囲で連続して 可視化したものである。 断面の位置の変化させても、中心部を特定できるほどには集中しておらず、秩序渦は崩壊していることがわかる。