5. 考察

5.3 流体の鉛直方向の運動を仮定する

図12 時刻t1に上昇を始めた流体が,
時刻tにリングに到達する.

前節では,時刻tに付け根から上端まで,壁の中を(5)式で表される速度を保ったまま,等速的に上昇するとした. ここでさらに次の仮定をする.

上昇した流体は,壁を等速的に上昇し,やがてクラウンの上端に達する.上端に達した流体は,そのまま上端に溜まり, リングを形成すると仮定する.時刻t1 に上昇を始めた流体が, 時刻 t に高さ h(t) に達するとする.(概念図を図12に示す.)上昇速度は(5)式で表わされると仮定しているので,t1に関して次式が成り立つ.

(6)

壁を上昇する流体には,クラウンによって押し退けられた流体層と,流体層に衝突した液滴の2つが考えられる.衝突した液滴のうち,上端に達した体積をVとすると,リングの半径rcrに関して,次の関係が成り立つ.

(7)

と表せる.ここでは液滴のうち,水面下に沈んだ部分と同じ体積が,押し退けられた流体と同じ速度で上昇すると考えることにより, を求めることにする.

(2)〜(7)式を組み合わせれば,ある初期値に対して,クラウンの高さを計算する事ができる.