3.1 1点に温度擾乱を与えた場合

初期時刻$ t=0.0$において、層の中間(面$ z=0.5$上)の1点に微小な温度擾乱を与えて時間発展させた。

左上:$ z=0.5$での温度場($ x$-$ y$断面) 右上:鉛直平均した場(順圧成分)に対する流線関数($ x$-$ y$断面)
左下:$ y=5$での温度場($ x$-$ z$断面) 右下:$ \,y$,$ z$方向に平均したシア流速$ v(x)$

a. 点 $ (x\,,\,y)=(0.0\,,\,5.0)$に与えた場合 アニメーション

b. 点 $ (x\,,\,y)=(2.5\,,\,5.0)$に与えた場合 アニメーション

c. 点 $ (x\,,\,y)=(5.0\,,\,5.0)$に与えた場合 アニメーション

d. 点 $ (x\,,\,y)=(7.5\,,\,5.0)$に与えた場合 アニメーション

以上より、慣性的な安定度が低い領域$ 0<x<5$でロールができた後に波数1の擾乱が発達するという古川 & 新野(2006)[4]の結果が再現された。ただしa.やc.のように、この時間発展は初期擾乱に対する依存性が大きい。ノイズを減らして系自体の不安定を見るために、次は$ y$方向に一様な初期擾乱を与えて時間発展させる。

SAITO Naoaki
2008-03-07