f. 東西風分布(対流圏)
基本的にどの場合でも赤道域で東風, それ以外の領域では西風というパターン を示す. 実験 S1380 の場合では, 緯度 30 度の レベ ルで西風のジェットが張り出しているように見える部分がある. これは, 現実の地球における亜熱帯ジェットに対応するものであると考えられ るが, 鉛直フィルターをかけているためになまった形になっている. 太陽定数が増えるに従って, この亜熱帯ジェットに対応すべき張り出しは高い レベルに位置するようには見える(実験 S1200 の場合は , 実験 S1570 の場合は ). しかし, この結果においてジェットの軸を同定することは難しく, これ以上の 議論は行なわないことにする.
図 1: 平衡状態における東西風(m/sec)分布.