4. 結果


アニメーション1: 渦パッチの時間発展(GIF animation; 351kB)。
コンターの位置を t = 0.0 から t = 14.0 まで0.1おきに示す。 破線は、擾乱がない場合の長軸・短軸の向きである。

t = 5.0 ぐらいまでは、渦は大きな変化をせず、ほぼ一定の角速度γで回転する。

・ その後擾乱の発達にともなって楕円渦は崩壊にむかう。 渦の一端が引き出されて、細く伸びていく。 この部分はストリーマーと呼ばれている。 ストリーマーが伸びていく状況は、冬季成層圏におけるプラネタリー波の砕波パターン ( McIntyre and Palmer,1983 )と似ている。 今の場合、コンター上にある渦度勾配によってできる波が砕波していると解釈できる。

・ さらに時間が経過すると、ストリーマーが長く伸びて渦の周囲を取り巻く。 一方、楕円渦本体は円形に近づき、その回転角速度が増加する ( 式(2.13)参照 )。



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