実験で使用した水槽は外径 295mm,内径 180mm のド−ナツ型円形水槽である。この中に食塩を使い深さ約
500mm の安定した成層を作る。これが赤道成層圏の役割をはたす。波は現実の大気では成層圏と対流圏の圏界面から発生し上部へ伝播するが、実験では内部重力波の対称性を利用し実験が容易な上部で発生させることにした。
ここに、16室に分けられたドーナツ型のふたをかぶせる。それを横から見た断面図が図1である。このふたの底には薄い飴ゴムが張ってあり空気を出し入れすることでゴム膜を上下し波を発生させる。この空気はステッピングモーターで制御されたピストンによって送り込む。ピストンは正弦的に制御して高調波を発生させないようにした。