座談会「流体力学の基礎教育」

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〔木村〕:そうですね. 出すときはもちろん式を導出しますが……. 流体はこの世の中にたくさんあるわけですが, 透明で, よく見えないわけですね. しかし, 三次元的な流れの構造を持っていて, かつ時間的に変化するというのが基本だと思います. それをどういう形で数学で表現するか, そういう問題ではないかと思うんですが, 力学のとらえ方というのは, 微分的な考を導入します. まず, 微小部分を考えるという発想があります. だから, 微分方程式になるわけです. それを積分して, 広がりを考えましょうという発想です.
 ところが, 実態としては, 広がりがあって, これが一体何かというのを理解したいのに, 最初はそれを忘れろ, 微小部分だけ考えろというのが, ややアーティフィシャルな感じのような気がするんですね. だから, その辺をもう少し工夫する教育があってもいいんじゃないかなという気がすることがあります.


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