座談会「流体力学の基礎教育」

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〔大橋〕:21世紀に向けて, 流体力学は, 今までの工学とか理学の範囲だけじゃなくて, 考え方が通じるのは, 世の中全般, いろいろなところにあります. その中で, 実は, 一番, 流体力学に期待されているのは, さっき巽先生が最初のほうでおっしゃいましたけど, 非線型と不安定現象の解析が流体力学でできないかというのが21世紀に向けて, 流体力学にある意味では期待されているというところがあると思います.
 特に非線型現象とか, 不安定現象なんかになると, なかなかそううまく解決できる仕方というのはないですから. 流体力学が将来的に何を期待されているかということになると, 適用範囲がかなり広まってきたことだけは確かです.
 だから, 医学の分野等でも, ニーズはたくさんあるかなと思います. 酒井先生が言ったように, 確かにほかの分野ではだめかもしれないけれども, 流体力学と気がつかなくても期待されている部分というのはかなりあるような気がします. だから, そういう意味では, 期待されることにこたえる義務は我々にあるような気がします.

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