粒子の追従性と拡散効果の導入 (3)
粒子の追従性と拡散効果の導入 (3) 仮想粒子密度とボリューム・レンダリングによる流れの可視化 粒子の追従性と拡散効果の導入 (2) 二つの渦輪の干渉

 

図11に上壁が振動する二次元正方キャビティの流れ場に対し,ランダムウォークを加えた場合と加えない場合の粒子追跡の比較を示す。 上壁の運動はu = 1 + A cos(2πt/T) とし,レイノルズ数が100, A = 0.5, T = 1.5 の場合について計算した。 初期に中心部に置かれた染料の t = 20. のときの空間分布が示されている。 ランダムウォークを加えた場合は,実験における染料や煙をトレーサーとした可視化と近い結果が得られることがわかる。 但し,実験におけるトレーサーの追従性をランダムウォークによる拡散効果の導入によって再現できたかどうかはわからない。 仮想粒子密度は拡散効果を考慮した仮想粒子の分布から算出し可視化される。

図11a 拡散効果がある場合

図11b 拡散効果がない場合

 

粒子の追従性と拡散効果の導入 (3) 仮想粒子密度とボリューム・レンダリングによる流れの可視化 粒子の追従性と拡散効果の導入 (2) 二つの渦輪の干渉