独立変数 ψ,θ が微小であるとして線形化し, 安定性解析を行なう. ψ,θ を境界条件を見たす次のような関数系で展開する.
(5) (6) 線形化された(2)に , (1)に をそれぞれ作用させると, ωを固有値とする, に関する 無限次元の固有値問題の方程式が得られる.
(7) ここで <..|..> は の 内積を表しており, それぞれ , , , である. は n 次の鉛直モードに対する全波数 の 2 乗である.
さらに解析的に進めるために 以下では(7)を 鉛直波数 1 までで切断した系で考察することにする. この切断により, 固有値および表現される固有関数の構造は正しい解とは 定量的なずれが生じるであろうが, 定性的な性質はそのまま保持されていると期待する. (7)は,
(8) となる. ここで は 1 次の 鉛直モードに対する全波数である. この係数行列式から分散関係を定める式が得られる.
(9) 中立曲線および臨界状態を求めるために, ωを実数と 仮定する. (9)の虚数部より 中立モードの振動数が得られる.
(10) この式を(9)実数部に代入して, 中立曲線の式が得られる.
(11)