鉛直切断した系による線形解析によって得られた
対流の性質がどの程度まで正しいのかを確かめるために,
支配方程式および境界条件を差分化して時間積分を行なってみた.
計算領域は水平方向に 8 ,鉛直方向に1 であり, 水平方向に 256 点,
鉛直方向に 32 点のグリッドポイントを配置した.
水平方向の境界条件は周期的にしてある. 時間積分は 4 次の
Runge-Kutta スキーム, 非線形項は Arakawa
のヤコビアンスキームを用いている. 熱伝導解に対して x
=4, z =1/4 に振幅 0.01 の温度擾乱を
おいたものを初期値として時間積分を実行した. プラントル数 P = 1, η = 1000 で固定し, レイリー数は (a) R = 10000 と (b) R = 8000 の 2 つの場合について行った. レイリー数が小さいケースでは 低波数での不安定領域しかないが, 大きいレイリー数では 高波数の不安定領域も存在している. |
図5 数値実験を行ったレイリー数 |