4. 結果 |
3.1 渦度場および帯状流の時間発展の概観
3.2 極東風渦の生成について
3.3 帯状構造の出現条件について
3.2 極東風渦の生成について
下図は, (初期値パラメター: n0 = 10, 50, 100 の3つ) × (球自転角速度: Ω = 0, 25, 50, 100, 200, 400 の6つ) の計 18種の組み合わ せそれぞれについて, 初期乱数を 10種類変えて時間発展した最終状態 (t = 5)の帯状平均帯状角運動量のアンサンブル平均をとり, さらに南半球 の分布を北半球に折り返して重ねたものである(すなわち, 擬似的に 20種の乱数初期値の結果のアンサンブル平均をとったことに相当している).
他の実験パラメターは, γ = 1000, 切断波数 T341 で同一である. なお, 各Ωに対する分布は線種を変えて描画することで区別している(右図 参照).
n0 = 10 の場合 | n0 = 50 の場合 | n0 = 100 の場合 |
球自転角速度が速い Ω = 200, 400 の場合については, 3種の n0すべてについて, アンサンブル平均でも極域に東風ジェット が形成されている. なお, この図において, 中・低緯度域の帯状構造は見られない が, これは一つ一つの実験に出現している帯状構造の位置が異なるため, アンサン ブル平均をとると目立たなくなってしまうからである.
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