3. 結果 |
3.1 渦度場および帯状流の時間発展の概観
3.2 極東風渦の生成について
3.3 帯状構造の出現条件について
3.3 帯状構造の出現条件について
下図は, 初期値パラメター: n0 = 10, 50, 100 の3つに対する 最終状態(t = 5)の相対渦度(ω)の場を描いたものである.
他の実験パラメターは, γ = 1000, Ω =400, 切断波数 T682 で同一である.
n0 = 10 の場合 | n0 = 50 の場合 | n0 = 100 の場合 |
- n0 = 50, 100 の場合は, 4.1で示したように, 渦度場が 東西に引き伸ばされた帯状構造が明らかに見られるが, n0 = 10 の場合には帯状構造が明瞭ではない.
下図は, 上図のそれぞれに対応するエネルギースペクトルの初期状態(t = 0) および最終状態(t = 5)を描いたものである.補助線は, 一点鎖線が Rinesスケールの波数 nβ を, 点線は n-3と n-4 の羃を示す.
なお, 同一の初期値で, Ω = 0 の場合の結果も参考までに重ねて 表示している. 線種の区別については右図を参照のこと.
n0 = 10 の場合 | n0 = 50 の場合 | n0 = 100 の場合 |
- n0 = 10 の場合は, 初期エネルギーのピーク(n0) が Rines スケールの波数 nβ より小さく, nβ の付近で最終状態のエネルギースペクトルの構造に特に変化は見られない.
- n0 = 50, 100 の場合は, n0 が nβ より大きく, かつnβの付近で最終状態のエネルギースペクトルの 構造が変わっている. すなわち, n ≧ nβの部分ではエネルギースペクトル が n〜-3.5 の羃になっているのに対し, n ≦ nβの部分では より緩やかな羃になっている.
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