第36回 数値流体力学シンポジウム
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■ 第36回数値流体力学シンポジウム ベストCFDグラフィックス・アワード 受賞作品
今年は10件の応募があり,その中から参加者の投票によって3作品の受賞が決定しました(2位は同票数で2作品となりました).
受賞者の皆様,おめでとうございます.以下に受賞作品を掲載します.2位の2作品の掲載は順不同です.
■ 第1位:非対称トレッドパターンを有する乗用車用タイヤの空力解析

  • 氏名(所属): 掛上剛(早稲田大学),倉石孝(ライス大学),Zhaojing Xu(早稲田大学),金子隆太郎(早稲田大学),滝沢研二(早稲田大学),Tayfun E. Tezduyar(ライス大学,早稲田大学),Poonboon Lawsirirat(早稲田大学)
  • コメント: 本研究は非対称トレッドパターンを有するタイヤまわりの流体解析である。タイヤまわりの流れ・接地面近傍の溝内流れを可視化している。また、NSVGMG法^1 およびST-SI-TC-IGA法^2 を使用することで複雑なトレッドパターンであっても一貫した格子生成および流体解析を実現している。
    1: https://link.springer.com/article/10.1007/s00466-022-02155-0
    2: https://link.springer.com/article/10.1007/s00466-018-1642-1

■ 第2位:Carrier-Domain Method for high-resolution computation of time-periodic long-wake flows

  • 氏名(所属): 劉 洋 (早稲田大学),滝沢 研二 (早稲田大学),Tezduyar Tayfun E. (ライス大),倉石 孝 (ライス大),張 雨菲 (早稲田大学)
  • コメント: We explained the Carrier-Domain Method (CDM) for high-resolution computation of time-periodic long-wake flows, and computed with CDM-C, the 2D flow past a circular cylinder at Reynolds number 100 to demonstrate how the CDM works.

■ 第2位:乱流境界層中のヘアピン渦

  • 氏名(所属): 本告遊太郎(大阪大学大学院基礎工学研究科),後藤晋(大阪大学大学院基礎工学研究科)
  • コメント: 流れ方向に十分に長い乱流境界層の直接数値シミュレーションを実行しました。上流には、ヘアピン状の渦を観察することができます。ところが、下流では、ヘアピン渦は消えたように見えます。乱流場を粗視化することで、大きなスケールに隠れていたヘアピン渦を明確に捉えられることが確認できます。




■ 応募作品の一覧
■ 作品001: 富士山周囲の流れを等値面で表現

  • 氏名(所属):
    新倉 将太(あさひ技術士事務所)


  • コメント: 上流から風速12m/sで吹いてきた風が富士山に衝突した時の分布です。等値面は11m/sで出力しています。
    世界遺産の富士山を一度CFDしてみたかったこともあり、求めてみました。
■ 作品002: Flow visualization of a turbulent viscoelastic jet

  • 氏名(所属):
    Giovanni Soligo (Okinawa Institute of Science and Technology)
    Marco Edoardo Rosti (Okinawa Institute of Science and Technology)

  • コメント: Small amounts of polymers added to a Newtonian solvent introduce elastic effects, making the fluid a viscoelastic non-Newtonian fluid. Elastic effects can modify the turbulent flow, and a new elastic regime appears at small scales. The present flow visualization shows a volume rendering of the vorticity magnitude of a turbulent viscoelastic round jet. The flow data were obtained from direct numerical simulations at moderate-high Reynolds number; the Oldroyd-B fluid model has been used to simulate the viscoelastic fluid.
■ 作品003: 洋上ウィンドファームのシミュレーション

  • 氏名(所属):
    渡辺勢也(九州大学)
    胡長洪(九州大学)

  • コメント: 80基の風車からなるデンマークの洋上ウィンドファームHorns Rev 1のシミュレーション結果です.上がハブ高さでの速度プロファイル,下がQ値の等値面による渦の可視化で,色は流速を示しています.
■ 作品004: 都市の風環境評価と風配図を一体化した可視化

  • 氏名(所属):
    上田 博嗣(株式会社 大林組)

  • コメント: 都市の風環境評価では、どの風向からどの程度の風速が発生していたかを考慮するため、過去10年程度の統計データ(風配図)を用います。従来はCFDによる風環境評価と風配図を別々に可視化していたため、説明や理解がしにくいという課題がありました。そこで、この両者を一体的に可視化する構成を考案しました。
■ 作品005: エッジトーンの3次元可視化

  • 氏名(所属):
    小野又 樹(九州工業大学)
    岩上 翔(九州工業大学)
    田畑 諒也(九州工業大学)
    大野 泰治郎(九州工業大学)
    小林 泰三(九州大学)
    髙橋公也(九州工業大学)

  • コメント: ノズルから噴出したジェットがくさび型のエッジに衝突するとジェットが振動し、音を発生させるがこの現象をエッジトーンという。
    ジェットの振動はエッジで発生した渦や音がノズルにフィードバックすることで維持される。
    しかしまだこのフィードバック機構は完全には理解されていない。
    そこで、圧縮性流体と非圧縮性流体の違いを見るために、Q値と圧力の等値面を可視化した動画を作成し、両者の挙動の違いについて考察した。
    またフィードバックの強度を圧縮性解析と非圧縮解析で比較することで、流体的フィードバックと音響的フィードバックを考察した。
■ 作品006: 非対称トレッドパターンを有する乗用車用タイヤの空力解析

  • 氏名(所属):
    掛上剛(早稲田大学)
    倉石孝(ライス大学)
    Zhaojing Xu(早稲田大学)
    金子隆太郎(早稲田大学)
    滝沢研二(早稲田大学)
    Tayfun E. Tezduyar(ライス大学,早稲田大学)
    Poonboon Lawsirirat(早稲田大学)

  • コメント: 本研究は非対称トレッドパターンを有するタイヤまわりの流体解析である。タイヤまわりの流れ・接地面近傍の溝内流れを可視化している。また、NSVGMG法^1 およびST-SI-TC-IGA法^2 を使用することで複雑なトレッドパターンであっても一貫した格子生成および流体解析を実現している。
    1: https://link.springer.com/article/10.1007/s00466-022-02155-0
    2: https://link.springer.com/article/10.1007/s00466-018-1642-1
■ 作品007: Mach 2の流入を受けるパラシュート-ペイロード系のMach数分布

  • 氏名(所属):
    神谷昇吾(早稲田大学)
    三川翔平(早稲田大学)
    寺原拓哉(早稲田大学)
    滝沢研二(早稲田大学)
    Tezduyar Tayfun E.(ライス大学,早稲田大学)
    王俊博(早稲田大学)

  • コメント: Mach 2の流入を受けているパラシュート-ペイロード系を,B-splineを基底関数としてisogeometric解析し,Mach数で可視化しました.この静止画においては,ペイロードの衝撃波のみならず,キャノピー前にも衝撃波を観察することができ,B-splineの基底関数によりなめらかに表現されています.キャノピーの後の流れもよく捉えられています.
■ 作品008: Carrier-Domain Method for high-resolution computation of time-periodic long-wake flows

  • 氏名(所属):
    劉 洋 (早稲田大学)
    滝沢 研二 (早稲田大学)
    Tezduyar Tayfun E. (ライス大)
    倉石 孝 (ライス大)
    張 雨菲 (早稲田大学)

  • コメント: We explained the Carrier-Domain Method (CDM) for high-resolution computation of time-periodic long-wake flows, and computed with CDM-C, the 2D flow past a circular cylinder at Reynolds number 100 to demonstrate how the CDM works.
■ 作品009: 乱流境界層中のヘアピン渦

  • 氏名(所属):
    本告遊太郎(大阪大学大学院基礎工学研究科)
    後藤晋(大阪大学大学院基礎工学研究科)

  • コメント: 流れ方向に十分に長い乱流境界層の直接数値シミュレーションを実行しました。上流には、ヘアピン状の渦を観察することができます。ところが、下流では、ヘアピン渦は消えたように見えます。乱流場を粗視化することで、大きなスケールに隠れていたヘアピン渦を明確に捉えられることが確認できます。
■ 作品010: Cycloidal Rotorが生成する渦の3次元構造

  • 氏名(所属):
    齊藤 学(京都大学工学研究科熱物理工学研究室)
    長尾 順(京都大学工学研究科熱物理工学研究室)
    黒瀬 良一(京都大学工学研究科熱物理工学研究室)

  • コメント: Cycloidal Rotorの3次元LESを行い,第二不変量の等値面で渦度の大きさを色付けしたもの.

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