支配方程式は 2 次元ブシネスク流体の方程式系に
境界面の地形性β効果を加えたものである(Busse 1986).
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(1) |
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(2) |
ただし,
は流線関数,
は
基本場に対する温度擾乱である.
P はプランドル数であり, 動粘性率と熱拡散率の比を表す.
R は成層不安定度を表すレイリー数である.
ηは地形性β効果をあらわすパラメターである.
J(A,B) はヤコビアンであり, 渦度と熱の移流を表している.
長さは流体層の厚さで, 時間は熱拡散時間で,
温度は上下面の温度差で無次元化している.
地形性β効果を表す項は球の形状を想定して次のような形を用いる
(付録: 支配方程式詳細).
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(3) |
ただし
s0, s1 は
円筒モデルで扱う領域の回転軸からの距離,
ro は外球の半径を表している.
これまでの回転球殻対流の研究では内外半径比 0.4 程度の状況が
よく考察されているので,
我々の計算においては r0=1,
s0=0.4, s1=0.9 なる値を用いた.
熱的境界条件は, 流体層の上面 (z=1), 下面 (z=0) で
温度固定条件を与える.
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(4) |
運動学的,力学的境界条件は,
境界を突き抜けない条件と Free-slip 条件を与える.
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(5) |
水平方向には周期的条件を与える.
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