4. 解析

クラウン崩壊後の痕跡の変化には,崩壊前とは異なったメカニズムが働いていると考えられる.この領域では,t0を適当に定めると,(1)式を満たす結果が得られる.D02,D05,D09のときt0=15ms,D07のときt0=10msと すれば,図8に示すように,傾きは1/2になる.

t0をこのように定めた時,t=0は,クラウンが崩壊し始める時刻に相当する.クラウンが崩壊していく過程で,擾乱は表面張力波 になるのではないかと推測される.

図8 クラウンの直径の時間変化(両対数グラフ) 黒実線は,傾きが1/2の直線を示す.