3.実験結果

3.3 液滴が衝突する流体層の深さを変える

標準実験の条件を基準に,液滴が衝突する流体層の深さだけを1mmから9mmまで変化させた時の結果を表2に示す.(代表画は,最もクラウンの高さが高くなった時のものである.)

表2 液滴が衝突する流体層の深さを変えた実験結果 「詳細」のページに全画像リストを,代表画をクリックすると,別ウィンドウにアニメーションを表示する.
略称 D01(STD) D02 D03 D05 D07 D09


深さ 1mm 2mm 3mm 5mm 7mm 9mm
詳細 H040D01_TOP H040D02 TOP H040D03 TOP H040D05 TOP H040D07 TOP H040D09 TOP

流体層の深さが3mm以下5mm以上の場合で,クラウンの形状が大きく異なる.5mm以上では,いわゆるミルククラウンのイメージとはかなり異なる形状となる. この場合の,クラウンの直径・高さは,流体層の深さが3mm以下の場合に比べて明らかに小さい.

また,流体層の深さを3mm以上にした場合は,クラウン状の構造が消滅した後に形成される「こけし」の大きさが,2mm以下の場合に比べて非常に大きく,高くなっている.

どの条件でもクラウン上部には突起が形成されるが,深さが5mm以上の場合は,クラウンが消滅する前に突起が消滅してしまう.これは,突起がクラウン消滅後も残る3mm以下の場合と対照的である.