D.その他の特徴

D.2  クラウン側面に現れる筋について

図D.2 液滴の衝突直後のクラウン(上)と,衝突からしばらく時間が経ったクラウン(下). (上の画像はH160B04,下の画像はH160C10)

液滴の衝突速度を速くしたH080及びH160では,クラウンの側面に,最下部から突起へと続く筋が観察できた. 一例を図D.2に示す.

図D.2(上)は,液滴が衝突してから2.61ms後の画像である.クラウンの側面のいたるところに,下から上へと伸びる筋が見られる.筋が上端まで達しているものは,その延長線上に突起が形成されているように見える .この画像に写ったクラウンの直径は1.61cmである.筋による側面の凹凸は,大きくても1mm程度である.

図D.2(上)は,液滴が衝突してから9.39ms後の画像である.表面張力により筋は消え,側面はなめらかになっている.なお,この画像 に写ったクラウンの直径は1.95cmである.