3. 実験結果

3.1 標準実験

図4 標準実験のアニメーション
クリックすると別ウィンドウに拡大画像を表示する.スケールの下の数字列は,アニメーションに含まれる画像の順序を示す.

標準実験の結果をアニメーションで図4に示す.ここで示した画像は,横方向が4.77cmになるようにトリミングを行ったものである. (アニメーションおよび代表画は,他の条件でも同様のトリミングを行った.)

実験パラメータは次の通りである.

液滴を落下させる高さ 40cm
液滴が衝突する流体層の深さ 1mm
作業流体の粘性 1.72 cSt (牛乳)

液滴が着水すると,王冠状の構造(以降,これを「クラウン」と呼ぶ)を形成する.クラウンは徐々に大きくなり, 上部の突起の先端から液滴が飛び出していく.そして,クラウンは,沈みながら崩壊 し,波紋が広がる.クラウンが崩壊すると,クラウンが形成されていた場所の中心付近に,こけし状の突起(以降,この構造を「こけし」と呼ぶ)を形成する様子が観察できる.(取り込んだ全ての画像は付録Hに収録した .)