付録A.1で述べたように,電源電圧の変動により,タイムカウンター
の発振周期には誤差が生じる.そこで,デジタルビデオの一コマ分のカウント数から,実験日ごとに発振周期を求めた.
サンプルとして,一つの条件から連続した2枚の画像を5組選び,その間のカウント数を測定した.結果を表A.1に示す.
表A.1 ビデオの1コマにかか
ったカウント数
実験日 |
補正に用いた条件 |
サンプル |
平均カウント数 |
99年8月4日 |
H040d01 |
132,130,130,130,132 |
131.2 |
99年8月6日 |
H040d05 |
132,132,131,131,132 |
131.6 |
00年3月7日 |
H160d01 |
128,128,128,127,128 |
127.8 |
使用したデジタルビデオは,撮影を行った高画質モードで,1秒間に15コマ撮影する.従って1コマにかかる時間は1/15秒である.このことを利用して,カウンターの1カウントに相当する時間(=発振周期)を求めた.結果を表A.2に示す.
解析では,求めた発振周期を用いて経過時間を求めた.
表A.2 実験日ごとのカウンターの発振周期
実験日 |
補正に用いた条件 |
発振周期(秒) |
99年8月4日 |
H040d01 |
5.08 / 10000 |
99年8月6日 |
H040d05 |
5.07 / 10000 |
00年3月7日 |
H160d01 |
5.22 / 10000 |
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