2.1 モデル |
ここで考えるモデルはβ平面上の2次元浅水波方程式系である。
ここで、u,v は流速のx,y 成分、h は水面の変位で、D/Dt は実質微分を表す。また、f =f0+βyはコリオリパラメータ、H は水深、g は重力加速度、ν は動粘性係数である。数値スキームはSadourny (1975) による、絶対ポテンシャル渦度保存スキームである。
この系におけるKelvin波の位相速度 Ck とRossby波の位相速度 Cr の関係は
である。ここで、λは変形半径、Lは領域の南北方向の大きさ、Δ はコリオリパラメータの緯度変化の割合 (βL/f0 )である。
以後の数値実験では、以下の定数を用い、Δを変化させる。
f0 : 20 g : 1 H : 1 ν : 10-4