3.2節のa.の時間発展における時刻での場について、方向の波数1〜6の擾乱に対する線形安定性解析を行った。各波数に対する発達固有値の分布を図2に示す。方向の波数4,5の擾乱の発達率が特に大きいことが分かる。
図2:
時刻
での場の線形安定性解析で得られる発達固有値の分布
( 横軸: 擾乱の
方向の波数、縦軸: 固有値
の虚部 )
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図3,図4は波数4,5の最大とその次の発達率の固有モードの構造を図示したものである。発達率の大きなモードはが2または3の付近にピークを持つことが分かる。これは時間発展で見られる擾乱の位置に整合的である。このことから、以降に現れる方向の波数4,5の擾乱は、ロール状対流の持つ不安定な固有モードが発達したものであると考えられる。
図3:
時刻
での場の、波数4の擾乱に対する固有モード
( 上:
-
断面(
)、下:
-
断面(
) )
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図4:
時刻
での場の、波数5の擾乱に対する固有モード
( 上:
-
断面(
)、下:
-
断面(
) )
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SAITO Naoaki
2008-03-07