4.2.1 結果

3.2節のa.の時間発展のデータから、順圧平均流成分・順圧渦成分・傾圧成分それぞれの運動エネルギーの時間変化を求めたものを図5に示す。また、順圧平均流成分・傾圧成分から順圧渦成分へのエネルギー変換の時間変化も図6に示す。

図5: 順圧平均流・順圧渦・傾圧 各成分の運動エネルギーの時間変化。 各成分に対応する線種については図の上部に示してある。ここに、Barotropic Zonal が順圧平均流、Barotropic Wave が順圧渦、Baroclinic が傾圧、をそれぞれ表す。なお、順圧平均流成分については左側の目盛を、順圧渦・傾圧成分については右側の目盛を読むこと。
\begin{figure}\includegraphics[trim=15 8 0 20,clip,scale=0.62]{img/energy/energy.ps}\end{figure}

図6: 順圧平均流・傾圧 成分から順圧渦成分へのエネルギー変換の時間変化。
凡例中の矢印 "->" はエネルギーの変換を示している。
\begin{figure}\includegraphics[trim=10 8 0 18,clip,scale=0.62]{img/energy/convers.ps}\end{figure}

図7: 順圧平均流・順圧渦(波数2以上)・傾圧 成分から順圧渦成分(波数1)へのエネルギー変換の時間変化。
凡例中の Barotropic Wave 1 は順圧の波数1成分を表す。
\begin{figure}\includegraphics[trim=10 8 0 18,clip,scale=0.62]{img/energy/convers2-BW1.ps}\end{figure}

6において、時刻$ t=1.9$以降の傾圧成分から順圧渦成分へのエネルギー変換は、図5の同時刻の順圧渦成分の運動エネルギーのわずかな増加に対応している。この原因を見るために、更に運動エネルギーやエネルギー変換を波数成分ごとに分解して見たのが以下の図である。

図8: 順圧成分の各波数(0,1〜6)の運動エネルギーの時間変化。凡例中の Barotropic Wave の後ろの数字は順圧成分の波数を表す。なお、順圧平均流成分については左側の目盛を、順圧渦の各波数成分(1〜6)については右側の目盛を読むこと。
\begin{figure}\includegraphics[trim=12 8 0 18,clip,scale=0.62]{img/energy/energy-BB.ps}\end{figure}

図9: 順圧成分の各波数(0,1〜6)の運動エネルギーの時間変化 (図8を拡大)
\begin{figure}\includegraphics[trim=12 8 0 18,clip,scale=0.62]{img/energy/energy-BB-zoom.ps}\end{figure}

図10: 傾圧成分の各波数(0,1〜6)の運動エネルギーと、ポテンシャルエネルギーの時間変化。凡例中の Baroclinic Wave の後ろの数字は傾圧成分の波数、Potential Energy はポテンシャルエネルギーを表す。
\begin{figure}\includegraphics[trim=10 8 0 18,clip,scale=0.62]{img/energy/energy-CC.ps}\end{figure}

図11: 傾圧成分の各波数(0,1〜6)の運動エネルギーの時間変化 (図10を拡大)
\begin{figure}\includegraphics[trim=12 8 0 18,clip,scale=0.62]{img/energy/energy-CC-zoom.ps}\end{figure}

図12: 順圧・傾圧成分の波数1,4,5の運動エネルギーの時間変化 ( $ y$軸: 対数目盛り)
実線が順圧成分、破線が傾圧成分を表している。
\begin{figure}\includegraphics[trim=12 8 0 10,clip,scale=0.62]{img/energy/energy-BBCC-log.ps}\end{figure}

図13: 順圧・傾圧成分の波数1,4,5の運動エネルギーの時間変化 ( $ y$軸: 対数目盛り)
\begin{figure}\includegraphics[trim=10 8 0 12,clip,scale=0.62]{img/energy/energy-BBCC-log6.ps}\end{figure}

SAITO Naoaki
2008-03-07