本文 5.2 節において,
慣性不安定領域の外側に計算領域を付与することにより
交差モードが発生することを議論した.
本節では, 計算領域が慣性不安定領域のみである場合から徐々に計算領域を
広げた結果を用いて, 計算領域の拡大により交差モードの数が順次増えて
いくことを示す.
表B-1 は, 様々な計算領域を用いて得られた分散曲線図に応じて交差モード
の数がどのように変化するかをまとめたものである.
各場合において示された画像は
log E=7.50 を与えた場合の分散曲線図である.
この E の値においては, 連続モードの分散曲線の束の外に
交差モードの分散曲線だけが残った状態になっている.
慣性不安定領域
0 ≤ y ≤ 1
の外に格子点を 1 つ増やすと,
東進の交差モード, 西進の交差モード, 連続モードの分散曲線が各々 1 つ増えて
いくことがわかる.
表B-1:
計算領域の南北幅を変化させた時の交差モードの数の変化のまとめ.
左列は計算領域を 0 ≤ y ≤ 1 から段階的に北伸した場合,
右列は計算領域を 0 ≤ y ≤ 1 から段階的に南伸した場合の
結果を示す.
図に示した分散曲線は log E=7.50 の場合である.
図をクリックすると拡大図を見ることが出来る.
また, [動画] 部分をクリックすると E
を変化させた場合の分散曲線のアニメーション図を見ることが出来る.
計算領域・格子点数 ・分散曲線アニメーション図 | 交差モードの数 | 分散曲線(log E=7.50) |
+0.00 < y < +1.00 (grid 数 13) [動画] | 東進: 0個 | |
西進: 0個 |
+0.00 < y < +1.20 (grid 数 16) [動画] | 東進: 2個 | |
西進: 2個 |
+0.00 < y < +1.40 (grid 数 19) [動画] | 東進: 5個 | |
西進: 5個 |
+0.00 < y < +1.60 (grid 数 22) [動画] | 東進: 8個 | |
西進: 8個 |
+0.00 < y < +1.80 (grid 数 25) [動画] | 東進: 11個 | |
西進: 11個 |
+0.00 < y < +2.00 (grid 数 28) [動画] | 東進: 14個 | |
西進: 14個 |
+0.00 < y < +2.20 (grid 数 31) [動画] | 東進: 16個 | |
西進: 16個 |
+0.00 < y < +2.40 (grid 数 34) [動画] | 東進: 19個 | |
西進: 19個 |
+0.00 < y < +2.60 (grid 数 37) [動画] | 東進: 22個 | |
西進: 22個 |
+0.00 < y < +2.80 (grid 数 40) [動画] | 東進: 25個 | |
西進: 25個 |
+0.00 < y < +3.00 (grid 数 43) [動画] | 東進: 28個 | |
西進: 28個 |
|
計算領域・格子点数 ・分散曲線アニメーション図 | 交差モードの数 | 分散曲線(log E=7.50) |
+0.00 < y < +1.00 (grid 数 13) [動画] | 東進: 0個 | |
西進: 0個 |
-0.20 < y < +1.00 (grid 数 16) [動画] | 東進: 2個 | |
西進: 2個 |
-0.40 < y < +1.00 (grid 数 19) [動画] | 東進: 5個 | |
西進: 5個 |
-0.60 < y < +1.00 (grid 数 22) [動画] | 東進: 8個 | |
西進: 8個 |
-0.80 < y < +1.00 (grid 数 25) [動画] | 東進: 11個 | |
西進: 11個 |
-1.00 < y < +1.00 (grid 数 28) [動画] | 東進: 13個 | |
西進: 13個 |
-1.20 < y < +1.00 (grid 数 31) [動画] | 東進: 16個 | |
西進: 16個 |
-1.40 < y < +1.00 (grid 数 34) [動画] | 東進: 19個 | |
西進: 19個 |
-1.60 < y < +1.00 (grid 数 37) [動画] | 東進: 22個 | |
西進: 22個 |
-1.80 < y < +1.00 (grid 数 40) [動画] | 東進: 25個 | |
西進: 25個 |
-2.00 < y < +1.00 (grid 数 43) [動画] | 東進: 28個 | |
西進: 28個 |
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