本研究では連立方程式を解かずに、行列(実際にはそれぞれ)の基底を変換して(37)を解く。(以下の表記では、アインシュタインの規約を用いる。)
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(40) |
の固有ベクトルを、固有値をとすると、(〜)
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(41) |
ここで、基底をから次のようなに変換する。
すると、
が得られる。
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(42) |
と定義し直しておけば、となる。したがって、各について格子点上のの値を計算し、最初からで展開しておけば、毎回LAPACKで連立一次方程式を解く必要が無くなる。
またこのとき、鉛直2階微分について
よって、鉛直2階微分をスペクトルのまま扱える。例えば、
のような-平面での渦度・流線関数について、次のようになる。
SAITO Naoaki
2009-07-09