バランスの検討 (1) 回転系における対流のレジームの遷移と水平スケール:2次元数値計算 結果 (6) バランスの検討 (2)

Sakai の理論式を検討するために, 数値計算による結果において, ヌッセルト数 (13), 地衡風平衡 (23), 対流に伴う流量 (24), 内部温度差 (25) の両辺を比較することにする. これらの式を改めて書くと, 次のようになる:

ただし, c = 0.13 である. 上式における諸量には, 最終状態(t =500)の実験結果から求めた値を代入する. 上記の諸量は次のように定めた:

Nu : z = 0z = 1 で水平平均したヌッセルト数の平均.
V0*: 全領域の v の最大値と最小値の差の 1/2.
ΔTc*: z = 0.5 における温度の最大値と最小値の差.
L* : セル数を n としたとき 8 / n .
q*: z = 0.5 における流線関数の最大値と最小値の差の 1/2.

ただし, 左右の境界付近で流速が大きくなる実験例がみられたため, 1.0 ≦ x ≦ 7.0 における範囲で最大値, 最小値を定めた.


バランスの検討 (1) 回転系における対流のレジームの遷移と水平スケール:2次元数値計算 結果 (6) バランスの検討 (2)